GPS Status & Toolbox を使ってみてわかったことのポイントを書きます。
GPS 測位に必要なものは、ざっと次のようなものらしい
- 最低 3 個以上の GPS 衛星
- 衛星から受信するアルマナックデータ(全ての衛星の軌道データ) : 測位に使える衛星を割り出すのに利用
- 衛星から受信するエフェメリスデータ(各衛星の正確な位置データと信号を出した時刻データ) : 実際の測位に利用
- 衛星から受信する時刻信号
A-GPS(Assisted GPS)の基礎知識
A-GPS ではこのうち、アルマナックデータとエフェメリスデータを衛星から受信するのではなくて、基地局からおおよその位置を把握して、キャリア網(ネットワーク)から受信し、衛星からは時刻信号だけを取得することで、測位時間の短縮が期待できるというもの。
なお、アルマナックデータとエフェメリスデータには有効期限があり、アルマナックデータは 1 週間程度、エフェメリスデータは 1.5 時間程度が、有効期限のようです。
アルマナックデータとエフェメリスデータは携帯電話にキャッシュされるようですが、これらのキャッシュが適切に更新されないことで、位置情報の精度が悪かったり、測位に時間がかかったりするのではないかと思われます(想像)。
GPS Status & Toolbox を使えば、アルマナックデータ/エフェメリスデータ(GPS アシスト情報と表現されている)の更新ができる。これにより、位置情報の精度向上、あるいは、測位時間の短縮が期待できる。
私の使っている GALAXY SⅡ LTE では、アルマナックデータ/エフェメリスデータ(GPS アシスト情報)のキャッシュの更新が、正常に行えているのか? 更新間隔は? などについて、知るための手段(ツール等)が提供されていません。いまいちです...
GPS Status & Toolbox を使って、アルマナックデータ/エフェメリスデータ(GPS アシスト情報)のキャッシュの更新が行えます。
なお、GPS Status & Toolbox を使って、アルマナックデータ/エフェメリスデータのキャッシュを手動で更新したとしても、エフェメリスデータは測位地点の現在位置に合わせて正しくキャッシュ更新される必要があるはずだと思われます。そうじゃないと、測位の都度、GPS Status & Toolbox を使ったキャッシュ更新が必要になってしまうので。
つまり、逆に言うと、GPS Status & Toolbox は、アルマナックデータのキャッシュを更新できることに意味があるのかもしれません。
GPS アシストデータの更新手順
左画面のように、status screen の状態でメニューを表示します。
そして、"ツール" を選択します。
次に "A-GPS の管理" を選択します。
次に "ダウンロード" を選択します。
使ってみた実感
実感としては、
「測位時間は短縮したような気がする。位置情報の精度はたいして変わらない気がする。」
といった感じです。
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